トラリピEUR/JPYの買いトラリピの利益幅の設定変更方法を詳しく解説!
2019年11月のトラリピのシステム改変に伴い、本記事の手順を踏まなくても、簡単に設定変更できるようになりました。
マネースクエアのトラリピは、FXの自動売買手法です。一度取引ルールを設定してしまえば、そのルールに従って24時間・自動でココの代わりにトレードしてくれます。
管理人のココは、現時点で570万円の資金を元手に、 5通貨のペアをマネースクエアのトラリピで運用しています。
執筆時点で運用している通貨ペアは、CAD/JPY, NZD/USD, EUR/JPY, AUD/JPY, AUD/USDペアの5つです。
その中で、EUR/JPYの通貨ペアは2019/2/5から稼働させました。それから約8ヶ月が経った2019/10の末に、少し設定の見直しをしました。
本記事では、その設定変更の内容と具体的な方法について、図をたっぷり使って説明してみます。
トラリピEUR/JPY稼働後8ヶ月間の実績
このグラフは、EUR/JPY通貨ペアのトラリピ週次実績です。
トラリピは端的に言えば無限ナンピン手法なので、その性質上含み損を抱えるのが普通です。
ココのトラリピでも、CAD/JPY NZD/USD, AUD/JPY, AUD/USDの通貨ペアは含み損を抱えていますが、このEUR/JPYのみ、執筆時点で例外的に含み損が無く、わずかながらも含み益が出ているという珍しい状態です。
トラリピは、含み損が利益に変わることを期待した手法なので、含み損を抱えている事は心配していませんが、それでも、含み損が無い状態っていうのは、気分的にいいものです。
なお、なぜEUR/JPYペアのみ、含み損がほとんど無い状態になっているかの理由は、現在の為替レートが、売りトラリピと買いトラリピの境付近にいるからです。
優等生通貨ペアだね
この図は、トラリピ稼働開始後のEUR/JPYペアの週足チャートに、トラリピ設定を重ね書きしたものです。稼働開始時は売りトラリピゾーンでした。
その後EUR/JPYの為替レートは上下しながらもゆっくりとした下降トレンドを形成し、ココのEUR/JPYトラリピ設定のハーフ値である120円を下回ってきました。
為替レートが下がってきたので、買いトラリピゾーンに入ってきました。
マネースクエアのEUR/JPYペアは、売り(売りトラリピの場合のスワップポイントはほぼゼロですが、買い(買いトラリピ)のスワップポイントはマイナスです。しかも結構無視できないマイナスです。
この表は、2019/11初旬のマネースクエアのEUR/JPYペアのスワップカレンダーです。1万通貨当たりのスワップポイントなので、1,000通貨単位で取引している場合は、この1/10のマイナススワップポイントが、ポジション数分乗っかかってきます。
具体的にココがEUR/JPYのトラリピを稼働してからのスワップポイントを算出してみました。
+52円:売りレンジ(2/5-8/1の約5ヶ月)
-2,201円:買いレンジ(8/2-10/16の約2ヶ月)
買いトラリピは問題児
このように、買いトラリピのスワップポイントは利益をかなり圧迫しています。それでも、為替変動差益の方がスワップ損を上回っているので、稼働させないのは機会損失だと思っています。
EUR/JPY買いトラリピのスワップ損対策
少しでもスワップ損を少なくするにはどうしたらいいでしょう?
大前提として、レンジやトラップ本数などのリスクに関わるところは変更しないことにします。ココのトラリピ設定の特徴である低リスク設定はそのままに、利益に関わるところの設定のみを修正することで、スワップ損による利益の圧迫を抑えることが狙いです。
ココのEUR/JPYの買いトラリピの設定では、現在、利益幅800円、決済トレールあり、となっています。
すなわち、新規買い注文のレートから80pips分レートが上昇すると、決済トレール機能が発動し、そこからさらに20pips分上昇する度に、トリガーが発動し、決済レートを自動で高い側にスライドし、利益の最大化を狙ってくれます。
こちらは、決済トレール機能のおかげで、設定利益の2倍以上の利益を獲得できた時のtweetです。
CAD/JPYトラリピ
? ココ@プロ専業主婦 (@shufuinvest) September 8, 2019
狙い利益の60pips(決済トレール有)上昇後にトレール発動、
最終的に142.8pip獲得できてた。これはトレールがうまくハマった例。
逆にトレール発動前に反転してしまい、利確の機会損失も起こりうるので手放しでは喜べないが、
決済トレールのメリットを示す一例??#FX #トラリピ pic.twitter.com/qZhVpddDv2
このように、決済トレールはうまく機能すれば利益を伸ばしてくれる優れた機能なのですが、万能ではなく欠点もあります。
例えば、先程の例と同様に、新規買い注文のレートから80pips分レートが上昇し、決済トレール機能が発動したとします。
そこから、すんなりと最初のトリガーである+20pips分上昇してくれれば、決済注文は無事約定することが確定なのですが、+20pips上昇前に頭打ちになって垂れてしまった場合、決済注文は発動されず、再び狙いの利益幅+20pips分のレート以上に上昇するまで保有状態を継続することとなります。
もし決済トレール機能をオンにしていなかった場合にはすんなりと決済注文を約定できていたポジションを、その後も保有しつづけるのことになり、マイナススワップが毎日乗っかかってしまいます。
ボディーブローのようにジワジワ効いてくる
ということで、決済トレールはうまくハマれば利益を上乗せすることができる機能だけど、ハマらない場合は利確機会損失となり、マイナススワップが大きい通貨ペアの場合は、その損失も大きいということです。
そこで、ココはマイナススワップの大きいEUR/JPY買いトラリピの設定を見直し、決済トレールをオフにすることにしました。
言葉で書くと、決済トレール機能ONをOFFにするだけなのですが、実際にはそんなに簡単な話ではありません。
マネースクエアのトラリピの場合、ワンタッチで決済トレール機能をON/OFFできません。決済トレールをONにするかOFFにするかは、新規設定注文の時にしか設定できない仕様となっているからです。
だから、既に稼働中のトラリピ設定の決済トレールをON→OFFまたはOFF→ONにを変更したい場合は、稼働中のトラリピを一旦全解除し、再度新規に注文を立て直す必要があります。
そして、もし既にポジションを保有している場合は、稼働設定を解除時に全てのポジションを強制決済するか、設定解除後に別途各ポジションに対して決済注文を入れ直さないと、いつまでも永遠にポジションが保有されたままになってしまいます。
アラフィフのココには敷居が高そう
でも、トラリピのハーフ&ハーフ設定で稼働させている場合は、買いトラリピレンジにいる時は、通常売りトラリピの建玉はゼロです。また、売りトラリピのレンジにいる時は、通常買いトラリピの建玉はゼロです。
よって、買いトラリピレンジにいる時は、売りトラリピの設定を全解除し、新規に立て直すことが比較的容易です。また、売りトラリピのレンジにいる時は、買いトラリピの設定を全解除し、新規に立て直すことが比較的容易です。
ちょうど今、ココのトラリピ設定では、買いレンジから売りレンジに移ったところなので、今ならマイナススワップの大きな買いレンジの設定を楽に変更するチャンスです。
アラフィフのココにもできるかな?
EUR/JPY買いトラリピの決済トレール変更内容と変更方法
それでは、現在売りレンジにいるココのEUR/JPYトラリピ設定の内、買いトラリピの決済トレールを変更する具体的な方法について図をたっぷり入れて説明していきます。
こちらは、設定変更したい内容です。
EUR/JPYの決済トレールをオフにします。それに伴い利益幅を800円→1,000円に変更します。決済トレールありの利益幅800円と、決済トレール無しの利益幅1,000円は、どちらも狙い利益幅は同じ1,000円です。
その他の設定、例えばレンジ幅やトラップ本数は一切変更しません。
また、売りトラリピの方は一切変更しません。
参考までに、こちらがココのEUR/JPY売りトラリピの設定です。
では早速設定変更してみます。
稼働中のトラリピ注文の解除方法
最初に既存の買いトラリピの設定を解除します。
まず最初は、ログイン後のトップ画面のメニューバーにある「トラリピ管理表」をクリック
プルダウンで通貨ペアを選びます。今回の場合はEUR/JPYです。今回は買いトラリピの設定を解除するので、[買]にチェックが入っていることを確認して、[検索]をクリック。
ココのEUR/JPYトラリピ設定は、ハーフ&ハーフ設定にしているので、買いと売りの2つの設定が表示されます。
ポジションのところを見ると、売りトラリピの方には3つのポジションを持っていますが、買いトラリピの方はポジションがゼロとなっています。
ポジションがゼロであることを確認して、[取消]をクリックします
すると、「ポジション決済/保持選択」のダイヤログが表示されます。ポジションを持っている場合はそのポジションを強制決済(成り行き)するか、決済注文の無い状態で保持し続けるか聞いてきます。
今回の場合は、保持ポジションゼロなので、このダイヤログが出ることに違和感を感じるのですが、どちらをクリックしても良いはず。今回は[ポジション決済]を選択しました。
すると、現在稼働中の設定内容が表示されます。一番下までスクロールし、赤字のところにチェックを入れ、[取消実行]をクリックします。これで現在稼働中のEUR/JPY買いトラリピ設定は全解除されました。
トラリピ管理表には、買いトラリピの表示がなく、稼働中の売りトラリピのみ表示されています。
ここまでが、現在稼働中のトラリピ設定の解除方法でした。
アラフィフのココでも簡単でした
新たなトラリピ注文の設定方法
ここからは、変更後の設定を新規に注文する方法について書きます。
通常の新規注文と全く同じなので手順通りにやれば簡単です。
トップページ→[トラリピ注文]のアイコンをクリック。
まず。通貨ペアを選びます。今回はEUR/JPYをプルダウンメニューで選択します。そして[買]を選択します。
後は、事前に決めていた設定通りに、レンジの上限、下限、注文金額、トラップ本数、利益金額をそれぞれ注意深く入力していきます。
そして、今回は決済トレールはOFFにするので、チェックは入れません。ストップロスも入れません。
先程解除した設定から変更するのは、利益金額を800円から1,000円に変更すること、ストップロスのチェックを外すこと、の2点だけです。
間違いなく入力できているかを確認後、一番下にスクロールして[確認]をクリック。
この[確認]をクリックした段階ではまだ注文が確定されないので注意です。
なお、先程の画面で[トラリピのリスクを試算]をクリックすると、このようなトラリピ試算結果が表示されます。必要に応じて確認して下さい。
今回の場合は、こんな感じの試算結果が表示されます。特に強制ロスカットされる為替レートは重要なので、しっかりと確認しておくことが必要です。
さて、[確認]を押した後は、このようにダメ押し的に「注文内容をご確認下さい」、と画面に表示されます。
確認の確認?
一番下までスクロールすると、[注文実行]ボタンがあります。これを押すとやっと注文が実行されます。
赤字で注意事項が表示されていますが、これは既に買いトラリピのポジションを持っているためです。
設定が間違っていなければ、気にしなくてもOKです。
お疲れ様でした。これで注文手続きは完了です。[トラリピ詳細へ]をクリックすれば、注文サマリが表示されます。
詳細じゃなくてサマリじゃん♪
上が利益幅変更後の管理表、下が利益幅変更前の管理表です。
レンジの上下限やトラップ本数は変更なしです。利益金額が800円(表示がないけど決済トレールあり)から1,000円(表示がないけど決済トレールあり)に変更されています。
設定を解除したので、これまでの総合損益はリセットされて0円になっています。
また、新規注文時にトラリピメモは入力しなかったけど、自動でトラリピメモが作成される仕様のようです。
いかがでしたか?
以上がココのトラリピEUR/JPY買いトラリピの決済トレールON→OFF設定でした。
決済トレールをOFFにしたことが吉とでるか凶とでるかは分かりませんが、しばらくはこの設定で稼働させようと思います。
ココのEUR/JPY低リスクトラリピの設定内容は以下の記事で詳しく説明しています♪