web
counter

ココブロ

- アラフィフ主婦のおかねのはなし -

【FX】アラフィフ主婦が、トラリピ系FXの3つを検討してみた(手動トラリピ、半自動トラリピ、MT4+EA)

アラフィフ主婦トラリピ系FXの3つを検討してみた(手動トラリピ、半自動トラリピ、MT4+EA)ココブロ

トラリピ系FXの3つ(手動トラリピ、半自動トラリピ、MT4+EA)とは?

 

管理人のココは、マネースクエアのトラリピで投資運用しています。

トラリピは、取引毎の手数料は無料です。通貨ペアにもよりますが、実質的なコストは他のFX業者よりも高めだと思います。

このコストを少しでも下げる方法として、手動トラリピ、もしくは半自動トラリピと呼ばれる、トラリピと似た取引手法があります。またMT4+トラリピ系EAを用いるという方法もあります。

本記事では、手動トラリピ、半自動トラリピ、MT4+トラリピ系EA、3つのトラリピ系がどんなものなのか調べました。

この記事を読むことで、それぞれの特徴、メリット&デメリットがわかります。

 

トラリピのコストとは?

 

 ココは、5通貨のペアをマネースクエアのトラリピで運用しています。

このトラリピというシステムはとても洗練されていて、一度設定してしまえば、何もしなくてもシステムが自動で売買を永遠に続けてくれます。

設定自体も簡単で分かりやすく、そして間違いにくいところも気に入っています。

マネースクエア

 

トラリピの取引コストですが、2018/9/29から取引手数料が無料化されました。これはユーザーにとってとても嬉しいことです。

しかし、目に見える取引手数料は無料化されたものの、実際には隠れコストが存在します。

それが、スプレッドとマイナスのスワップポイントです。

これはマネースクエアのトラリピに限らず、全てのFX業者が設定しているもので、企業として利潤を追求するためには当然必要なものです。

一方でユーザーから見ると、それは取引コストになります。

通貨ペアが同じであってもFX業者によって、スプレッドやスワップポイントはそれぞれ異なります。

トラリピは、通貨ペアにもよりますが、他のFX業者よりもスプレッド(売値と買値の差額)が比較的広く、またスワップポイント(金利のようなもの)もあまり良くありません。結果として、実質的なコストは他のFX業者よりも高めだと思います。

ココが口座を持っているFX業者で具体的に見てみましょう。

調査日は2020年1月某日です。スプレッドやスワップは基本的に変動するので、あくまである日時の1点でのデータ値としてとらえて下さい。

 

EUR/JPYのスプレッドとスワップの比較

ココのトラリピの中で、これまで一番良好な成績を出してくれているEUR/JPYを調べた結果です。

ココブロEUR/JPYのFX取引コスト比較表

まず、スプレッドについてです。スプレッドは取引コストなので、狭い方が望ましいです。

EUR/JPYのスプレッドはみんなのFXが最も狭かったです。マネーパートナーズも狭いですね。一番広いのはFXプライムbyGMOです。その次に広かったのは、マネースクエアのトラリピでした。

次にスワップポイントです。スワップポイントは日々もらえる金利のようなものです。ただし必ずしもプラスではなく、マイナスの場合もあり、プラスだと利益になりますが、マイナスだと損失になります。

スワップポイントは、プラス側かつその値が大きい方がユーザにとっては嬉しいことです。

EUR/JPYのスワップポイントは、みんなのFXは売り・買い同値で±0円です。

トラリピ系FXは、基本的に為替変動差益を狙う手法です。売りも買いもスワップ0円というのは、公平感があるし、ちょうど0円だと売りも買いもマイナススワップを心配しなくていいので、ココにとっては理想です。

また、GMOクリック証券は買い側が-10円、売り側が+10円と、対称になっているのでこちらも公平感があります。

買い側が-10円なのは、買いポジションを持つに時にはデメリットですが、1万通貨当たり-10円であれば、ココは許容範囲内かと思います。

残りの3社は売り側と買い側で対称ではないです。特にマネースクエアは、売り側のスワップが5円つくものの、買い側は-75円と、他に比べて圧倒的に非対称性が大きくなっています。

トラリピの特徴の一つとして、ハーフ&ハーフと呼ばれる取引があります。

為替レンジを上下の2つに分けて、売りトラリピと買いトラリピに分割設定することで、資金効率がいい合理的な手法があります。

トラリピハーフ&ハーフ

出典:マネースクエア

ハーフ&ハーフは、資金効率を上げるために有効な手法で、糞ポジを保有しにくい、とれも優れた戦略だと思います。

でも、このマネースクエアのEUR/JPYのように、片側のマイナススワップがこんなに大きいと、ポジションを持っているだけで日々証拠金が削られていくので、おいそれとハーフ&ハーフ設定にできません。

マイナススワップがボディーブローのように効いてくる・・・

ココもトラリピでEUR/JPYを稼働させた時にはハーフ&ハーフの設定にしましたが、マイナススワップがあまりにひどいので、今は買いトラリピ側の注文は取り消しちゃいました。

ココブロトラリピEUR/JPYの設定とチャート

この記事の執筆時点では、EUR/JPYは売りレンジにいるのでいいのですが、もし為替レートが買いレンジに突入した場合は、ポジションを持たないので、機会損失状態になります。

上述したように、もしトラリピのスワップがみんなのFXのように、売りも買いでもスワップがゼロなら、、、せめて他社のマイナススワップぐらいであれば、心置きなくハーフ&ハーフ設定で稼働できるのですが・・・

トラリピの現状のスワップ設定は、せっかくのトラリピのセールスポイントであるハーフ&ハーフを活かせないので、もったいないです。

 

CAD/JPYのスプレッドとスワップの比較

続いて、ココのトラリピの中で最初に稼働させた、おすすめ通貨ペアのCAD/JPYを調べた結果です。

ココブロCAD/JPYのFX取引コスト比較表

まず、スプレッドはみんなのFXが最も狭いです。僅差(きんさ)でFXプライムbyGMOも頑張っています。一番広いのは、、、マネースクエアのトラリピですね・・・

次に、スワップですが、みんなのFXは売り・買い同値で±0円です。みんなのFXはEUR/JPYも売り・買い同値で±0円でしたが、スワップの観点からはココの理想状態です。

GMOクリック証券はCAD/JPYでもほど対称のスワップを提供していて、公平感があります。

マネースクエアはCAD/JPYでもスワップの非対称性が大きいです。

買い側では3円のプラスのスワップポイントがついているものの、売り側のスワップポイントは-53円であり、EUR/JPYと同様に、ハーフ&ハーフ設定する気にならないスワップポイントを提供しています。

ココはCAD/JPYもハーフ&ハーフをせずに、買いトラリピだけ稼働させています。

ココブロトラリピCAD/JPYの設定とチャート

以上、今回は2つの通貨ペアで比較してみましたが、各社特徴があることが分かります。

この中でトラリピを提供しているのは、マネースクエアだけなので、トラリピをやりたい場合は、この条件を受け入れる必要があります。

マネースクエアはトラリピの特許を取得しているので、現時点でFX同業は、その特許に抵触するようなシステムを提供してくれることは期待できないです。

 

マネースクエア

 

トラリピのコストがどうしても受け入れられない、という人は、、、手動トラリピ、半自動トラリピと呼ばれる手法もしくはMT4とEAを用いた手法が代替候補になります。

 

3つのトラリピ系の違い

「トラリピ」とは、マネースクエアの登録商標であり、手法自体もマネースクエアが特許を持っています。手動トラリピや半自動トラリピという言葉は、厳密に言えば、マネースクエアのトラリピとは関係ありません。

ここでは、手動トラリピや半自動トラリピ、MT4+トラリピ系EAを総称して【トラリピ系】と呼ぶことにします。

このトラリピ系とはどんなものか、以下の3つを調べてみました。

①手動トラリピ系

②半自動トラリピ系

③自動トラリピ系、MT4+EAの組み合わせ

 

手動トラリピ系

トラップ1本ごとIFO注文(IFD-OCO注文)を入れていく方法です。決済される度に再度同じIFO注文を入れ直す必要があります。

ほとんどのFX業者はIFO注文に対応しているので、フル手動トラリピ系を行うことが可能です。 

ココブロIFO注文(IFD-OCO注文)イメージ図 IFO注文のイメージ図

 

IFO注文についてはこちらの記事に書いています。

 

手動トラリピ系のメリット

手動トラリピ系の主なメリットは取引コストと業者選定自由度です。

IFO注文ができる業者であれば、自分が取引したい通貨ペアを扱っているFX業者、取引コストが安いFX業者など、自分の好みでFX業者を選ぶことができます。

もしココがEUR/JPYやCAD/JPYを手動トラリピ系をするなら、みんなのFXはスプレッドが比較的狭く、かつスワップポイントの観点からも魅力的だと思いました。

また、トラリピは設定時にレンジという概念があり、その上限と下限を設定しますが、手動トラリピ系を注文する際には、そのような概念はありません。

トラップを1本ずつ注文し、それを繰り返すことで、結果的にそれが束となってレンジを形成し、グリッドトレードが実現できるようになります。

手間はかかるものの、逆に言えば1本1本トラップを毎回手動で設定するので、本家トラリピのように、グリッド間を必ずしも等間隔にする必要はありません。

例えば、ハーフ&ハーフ境界付近を密なグリッドにするといった重みづけもしようと思えばできます。

 

手動トラリピ系のデメリット

手動トラリピ系のデメリッは、ズバリ毎回手動で設定する手間です。

決済通知が来るたびに、IFO注文を再度入れ直さなければいけません。逆にこれが苦にならないなら、デメリットはないと思います。

毎回の入力ミスにも注意だね

 

半自動トラリピ系

本家トラリピは設定は、簡単でわかりやすいです。一通りの注文設定をしてしまえばそれで終わりです。後は、極端なことを言えば、放置プレーでも無限ループで取引してくれます。

一方で半自動トラリピ系は、設定が簡単とは言えません。手動トラリピ系と同じく、トラップを1本1本注文することにより、レンジ幅分のグリッドを手入力で形成する必要があります。

半自動トラリピ系と手動トラリピ系との違いは、トラップに引っかかったIFO注文の決済注文が約定された場合、同じトラップのIFOの注文を手入力で入れ直す必要がないことです。

IFOの決済注文が約定した時点で、同じIFO注文をシステム側が自動で行ってくれます

ただし、無限にIFO注文を繰り返してくれる訳ではありません。

例えばマネーパートナーズ社の 連続予約注文というサービスでは最大20回まで繰り返し再注文を行ってくれます。

繰り返し数20回と有限ですが、最初に全てのトラップ本数分注文を設定してしまえば、当分の間は自動トラリピのように放置できるのがメリットです。

設定するトラップ間隔や為替の値動きにもよりますが、一度設定してしまえば、半年から一年ぐらいは放置できるのではないでしょうか。

その後は、20回の繰り返し注文が完了したトラップのみ、再度連続注文を入れるというメンテナンスをしていくというイメージです。

ココブログリッドトレードのイメージ図

 グリッドトレードのイメージ図

 

半自動トラリピ系のメリット

手動トラリピ系の場合は、決済される度に、再度IFO注文を入れ直さないといけませんが、マネーパートナーズ社の 連続予約注文の場合は、この手間が20回に1回の割合に削減されます。

本家トラリピのように無限ループではく、有限20回ループですが、手動トラリピ系よりもかなり手間は緩和されることがメリットです。

また、半自動トラリピ系の注文においても、手動トラリピ系の注文と同様に、トラリピの様なレンジの上限と下限という概念はありません。

フル手動トラリピ系と同様に、トラップを1本1本繰り返し手入力で注文していくことで、結果的にそれが束となってレンジ内のグリッドを形成します。

よってトラップを等間隔でなく重み付けなどのアレンジができることも、手動トラリピ系と同じくメリットとなります。

 

半自動トラリピ系のデメリット

半自動トラリピ系のデメリットは、フル手動トラリピはFX業者を自由に選べますが、連続注文に対応できるFX業者が絞られます。

現時点でココが知っているのは、マネーパートナーズ社のみです。

みんなのFXにはリピート注文というものがありますが、執筆時点のシステムでは、トラリピと同様の動作をさせることができません。

そして、半自動トラリピ系は、手動トラリピ系よりは大幅に手間を減らすことができますが、あくまで半自動なので、本家トラリピと比べれば手間がかかることはデメリットです。

マネパの取引条件を受け入れることができ、この一手間を惜しまない人にとってはデメリットはほとんどないと思います。

 

MT4とトラリピ系EAの組み合わせを用いたトラリピ系

メタトレーダ(MT4もしくはMT5)というチャート分析ツールを使うと、トラリピ系の取引が可能になります。

前提として、MT4またはMT5に対応しているFX業者である必要があります。その多くは海外のFX業者となります。

そして、そのMT4またはMT5上には、EA(エキスパートアドバイザー)と呼ばれるプログラムを稼働させることができます。

例えば、仮にトラリピと似たようなグリッドトレードが動作するプログラムを組んで、それをMT4またはMT5で稼働させれば、自前トラリピ系FXのシステムができあがります。

 

MT4とトラリピ系EAの組み合わせを用いたトラリピ系のメリット

MT4とEAを組み合わせたトラリピ系のメリットは、自前で全自動トラリピ系のシステムを構築できることです。

また、EAはプログラムなので、トラリピ系の取引システムに限定されません。自分で自由にプログラミングすることで、トラリピのようなグリッドトレードに限らず、様々な全自動取引システムを構築できます。

 

MT4とトラリピ系EAの組み合わせを用いたトラリピ系のデメリット

メタトレーダおよびEAを、基本的に24時間365日パソコンで連続稼働させておく必要があります。それは、あまり現実的ではないので、実際にはVPS(Virtual Private Server)と呼ばれる仮想サーバーを準備することが現実的です。

そして、EAは自分でプログラミングするだけでなく他人が作成したものを購入することもできます。当然、動作確認など、全て自己責任です。

また、海外のFX業者を使う場合はそのリスクも受け入れる必要があります。

総じてこの手法は、自由度は最も高いものの初心者にはハードルの高い手法となります。

 

結局どのトラリピ系がいいの?

結局トラリピをコストダウンしたい場合、どのトラリピ系がいいの? ですが、これは、コストや手間の許容度やその人の技量によると思います。

どの手法も一長一短です。ココは現時点ではシステムとしての完成度の高い本家トラリピ(マネースクエア)を、いくつかの不満があるもののメインとして使っています。

本家が一番楽チン

一方で、手動トラリピ系はコストの観点では最も魅力的です。でも常日頃から決済注文約定のメールが来るたびに注文を入れ直すという手間が、正直面倒くさいなーと思ってしまいます。

面倒なの嫌いなアラフィフです

でも、半自動トラリピ系であれば、手間のほとんどは最初の注文設定だけなので、この程度の手間なら許容できそうに思いました。

ただし、トラリピのように簡単な設定ができるわけではないので、手動トラリピ系と同様に、入力ミスには気をつける必要があります。

MT4とEAを使ったトレードもとても興味があります。でもココの現在の知識では敷居が高そうなので、もう少し勉強してみたいと思います。

皆さんはどんな手法でやっていますか?トラリピ系はコレがお勧め!というのがあれば教えて下さい!

お問い合わせ 免責事項、プライバシーポリシー