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- アラフィフ主婦のおかねのはなし -

株のサヤ取りとFXのサヤ取りの違いは?

株のサヤ取りとFXのサヤ取りの違いを解説!

巷で人気?のFXのスワップサヤ取りですが、そもそもサヤ取りってなんでしょう?

本記事では株のサヤ取りと、FXのサヤ取りの違いに着目します。

サヤ取りのサヤって?

サヤ取りは、漢字で鞘取りとも書かれることがあります。語源はコレでしょうか?

サヤ取りのサヤ(鞘)とは、あらゆる価格差のことを指し、江戸時代のコメ相場における限月間の価格差を“差也”と表記したのが語源と言われています。

現在はサヤまたは鞘と表記されることが多く、当て字のようです。

サヤ取りは、株やFX特有の手法ではなく、古くから商品取引のリスク回避(ヘッジ)手法として取り入れられている、両建て取引手法です。

まず、サヤ取りのベースとなる両建てが、なぜリスク回避の手法となるのか例をあげてみます。

ある商社が、海外で大豆を仕入れて日本に輸入し、日本で販売するケースを考えてみましょう。

海外から大豆を買い付けて輸入する際、船で輸送している間に大豆が値崩れしてしまうと、商社はせっかく輸入したのに売る頃には安値になってしまい困りますよね。そこで、商社は海外で大豆を仕入れる時に、同時に先物市場で大豆を売っておきます。これを両建て取引といいます。

そうすると、もし大豆が値崩れしてしまって、輸入後に大豆の売値が下がってしまっても、先物市場の売りを安値で買い戻すことによる利益によって、大豆の値下がり分の損失をカバーできます。

反対に、もし大豆が値上がりした場合は、輸入後に高値で大豆を売って沢山利益を上げることができますが、先物で売っていた分を高く買い戻す必要があるので、値上がり分の利益は相殺されてしまいます。

つまり、

「サヤ取りの本質」

値段が上がろうが、下がろうが、その変動リスクを回避(ヘッジ)できる両建て取引

両建て取引は、今でも大豆やとうもろこし、ガソリン、金などの多くの商品で、価格変動リスクを回避するために普通にわれている取引手法です。 でも、両建て取引は、不意の変動リスクを回避することはできるけど、売値と買値の差額によって生じる利益を稼ぐこととは直接つながりませんよね。

サヤ取りは、この両建取引によるリスク回避の考え方をベースに、一時的に金利差や価格差のひずみ(=サヤ)が生じる時に、両建て取引を仕掛ける投資手法です。

ですので、大豆やコーンのような商品先物、株式、FX、仮想通貨などあらゆる取引に応用可能です。

ココのトルコリラと日本円のスワップサヤ取り

管理人のココは2019/2末から、トルコリラと日本円のスワップサヤ取りをやっています。

TRY/JPYのサヤ取りの設定と実績は下記の記事に書いています。

 追記:2019年8/6に両外し決済を行いました。

 

株のサヤ取り

ココは昔、株のサヤ取りをやっていたことがあります。

通常、株式投資をする場合、値上がりしそうな株を買うか、値下がりしそうな株を空売りします。これを片張りといい、思惑どおり株価が動けばウハウハですが、予想に反した値動きになった場合は損します。 株もFXも、値動きを予想するのは簡単ではありません。

ココは、個別株の売買で勝ったり負けたりしながら、結局トータルで負け越していました。相場を読む能力がないことがわかり、相場の上げ下げを予想しなくても良いサヤ取りに手を出しました。

株のサヤ取りでは、株価の値動きが似た2つの銘柄をペアとし、片方を買い、もう片方を空売り、すなわち両建てします。例えば、トヨラ自動車と、みずは銀行の株価の値動きが全く一緒だったとしましょう。ここでは、相関係数r=1の状態と仮定します。

この場合、みずは銀行の株の売り(空売り)と、トヨラ自動車の株の買い(現物)を同時に仕掛けると、その後どうなるでしょう?

市場のムードが良くなり、みずは銀行の株もトヨラ自動車の株も上がったとします。その時2つの株を同時に決済した場合、買いで入ったトヨラ自動車の株では利益が発生し、売りで入ったみずは銀行の株は逆に損失が発生し、トータルではプラスマイナスゼロ(手数料は未考慮)となります。 すなわち、サヤを以下のように定義すると、

 サヤ(価格差)トヨラ自動車株価みずは銀行株価

相関係数=1ですので、サヤは常に一定です。

次に、売買を仕掛けた後に、景気が悪くなって、みずは銀行の株もトヨラ自動車の株も下がってしまったとしましょう。その時2つの株を同時に決済した場合、トヨラ自動車の株では損失が発生し、みずは銀行の株は利益が発生し、トータルではやはりプラスマイナスゼロ(手数料は未考慮)となります。

このように、相関係数が1のペアの株の両建てした場合、2つの株の価格差すなわちサヤは変動しないので、損もしないけど利益も出せません(くどいですが手数料は未考慮)。

しかし、相関係数が1.0000…というような株のペアはなく、値動きは似ていても、微妙にずれたりすることが日常では起こっています。その微妙なズレをうまく拾って、利益を上げる事ができます。

次の例は、相関係数が0.8ぐらいの場合です。すなわち、両銘柄の値動きは似ているけど、たまに連動しない時もあるよね、という状態をイメージしています。

先程との微妙な違いわかりますか?

この場合、このようにサヤが開いたり閉じたりします。

この時に、割高な方を売り、割安な方を買う、すなわちサヤが閉じる方向に売買を仕掛けます。図の場合ですと、みずは銀行を買い、トヨラ自動車を売ります。

個々の株価の値動きは気にせず、サヤの開閉だけだけ見ていればOKです。こんな感じで。

それなりに相関係数が高いペアの場合、一時的にサヤが開いても、その後そのサヤは閉じていく可能性が高いです。もちろん絶対ではないですが、人間の感や経験ではなく、確率(ガウス分布)に基づいた考え方です。そして、そのサヤが閉じてくる頃が手仕舞いのタイミングです。

この例の場合、みずは銀行の株は、買い仕掛け値より高い値段で決済するので利益を上げることができます。また、トヨラ自動車の株は売り仕掛け値よりも高い値段で買い戻すので、損失が出てしまいます。

しかし、

みずは銀行株の利益>トヨラ自動車株の損失

となり、トータルでプラスとなります。

これが、株のサヤ取りの基本です。応用としてサヤが開く方向に仕掛ける手法もあります。

FXのサヤ取り

つづいてFXのサヤ取りです。株のサヤ取りとはどう違うのでしょうか?

ここでは、トルコリラ/日本円の通貨ペアを例に挙げてみましょう。

上で示した、株のサヤ取りでは、似た値動きをする2銘柄をペアとして同時に両建て取引することを示しましたが、FXのサヤ取りは基本的に、同一通貨ペアを両建てします。

ズロチ/円とユーロ/円のように、2つの異なる通貨ペアを両建てする場合もありますが、基本は同一通過ペアの両建てでやります。

同一通貨ペアを別業者で売りと買いの両建てするのですが、業者が異なっても同一通過ペアなので原則、為替の変動は同期し、相関係数は限りなく1に近いはずです。

この場合、TRY/JPYが上がろうが、下がろうが、両建てによってサヤはゼロになります。

これじゃあ、株のときみたいにサヤ取りできないじゃん!

FXのサヤ取りは、買いと売りの値差をサヤとして拾うのではなく、買い業者と売り業者のスワップの値差をサヤとして拾う投資手法です。 具体的には、

表の①のように、業者間のスワップポイントの差額がプラスになるような業者の組み合わせを選べば、両建てしているだけで、TRY/JPYの変動を気にすること無く、毎日チャリーン、チャリーンとスワップ差額が得られます。

逆に、表の②のように、スワップの差額が逆鞘になっている場合は、毎日損失が発生するのでご注意を。

ココは、買いの業者をトレイダーズ証券【みんなのFX】、売りの業者をGMOクリック証券【FXネオ】、という組み合わせで両建てしています。

TRY/JPYの通過ペアでサヤ取りをする場合は、現時点では、買い側の業者としては、トレイダーズ証券(みんなのFX)以外に、サクソバンクやヒロセ通商が、売り口座は、GMOクリック証券(FXネオ)以外には、セントラル短資FXも、なかなか魅力的なスワップを提供しています。

スワップポイントは日々変更されるので、サヤ取り開始する前には確認が必要です。また業者によってはキャンペーンをやっていて、サヤ取り開始しやすいタイミングとかもあるので、それを利用すると更に利益を上乗せできるかもしれません。

注意点は、FXのサヤ取りをする場合は、他のFXの取引口座を分けておいた方が無難です。とくにトルコリラのような変動の激しい通貨を組み込む場合、ロスカットによって他の取引が巻き込まれてしまうのを回避するためです。

株のサヤ取りよりFXのサヤ取りの方が私には合う理由

さて、ここまでで、株のサヤ取りとFXのサヤ取りの違いを説明してきました。

株のサヤ取り

株価変動のズレを拾う戦略

FX のサヤ取り

業者間スワップのズレを拾う戦略

であり、

株のサヤ取り

仕掛と手仕舞いのタイミングが重要

常にウォッチングが必要

FX のサヤ取り

いつ初めていつ手仕舞いしてもOK

ただしスワップの逆ザヤに注意

FXの場合は、スプレッド損(手数料)を回収する前に手仕舞い(両外し)すると、トータルで損失となることにも注意が必要です

ココは、以前株のサヤ取りをやっていました。個別株の片張りでは全く勝てませんでしたが、株のサヤ取り(両建て)ではそこそこ勝てていました。でも長続きしなかったです。

 理由は手間に見合う旨味を感じられなかったからです。株のサヤ取りの場合、常日頃から、いくつかの通貨ペアを監視し(エクセルマクロでやってました)、サヤが開くのを待ち続けました。

監視銘柄のサヤが開いて仕掛けた後も、サヤの閉じるタイミングを日々チェック、もしくはサヤがもっと開いてしまって又裂きになっていないかのチェックなど、気を抜くことができず、手間がかかっていました。

たしかに片張りしていたときよりは勝率は高く、実際に利益を出すことができていたものの、旨味を感じられず、長続きはしませんでした。

一方、FXのスワップサヤ取りは、一度設定して稼働してしまえば、基本放置プレーOKです。たまに、スワップが逆鞘になっていないかチェックするだけでいいです。ココの場合はレバレッジは低くしておくことで、ロスカットされるリスクを下げています。そのため、TRY/JPYのような右肩下がりトレンドの通貨ペアでも、今のところ週一ペースのチェックでも全く問題ありません。

このお気楽さが、私にはぴったり!

レバレッジを低くしているので、期待利益は現時点で約3%/年とそれほど高くないですが、それでも銀行に寝かしておくよりもずいぶんマシです。

以上が、株のサヤ取りよりもFXのサヤ取りの方が、私には合っていると思う理由です。これは、あくまでココの考えであり、どう感じるかどうかは人によるかと思いますのであくまでご参考まで。

なお、FXのサヤ取りの弱点は、業者がスワップポイントを見直して、スワップポイント差に旨味がなくなったら終了ということです。こればかりはどうしようもありません。

一方で、株のサヤ取りは、ペアの組み合わせはいくらでもあるので、サヤ取り自体が終了ということはありえません。FXのサヤ取り可否は、業者のスワップポイント設定次第という他力本願なので、投資の主力に持ってくるのは難しいと思っています。

持ちに余裕資金があるけど、銀行に預けるのはちょっと、、という人にはうってつけだと思います。

 ところで、ココは、マネースクエアのトラリピをやっています。これは、為替の変動によるキャピタルゲインが狙いです。

しかし為替相場は自分の思い通りにならないので、FXのサヤ取りによるインカムゲインと合わせて運用することで、トータルで安定した利益を上げられるように、資産運用していきたいです。TRY/JPYのサヤ取りがこの位置づけとして適切なのか、今は少額でテスト中です。

追記:2019年8/6に両外し決済を行いました。記事は下記に書いています。

 

ほとんどのFX会社では、口座を開設及び数ヶ月内の取引数量に応じたキャッシュバックキャンペーンを行っています。口座開設は無料です。

 

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