投資の始めの第一歩を踏み出したい方に、わかりやすく説明するシリーズ 第4話
当記事はシリーズものです。本シリーズ(投資の第一歩)の全体像はコチラ
この第4話は、「NISAを始める前の心構え」 について解説します。
NISAを始めるのに、心構えなんているの?と思われた方、答えはYesです。
中途半端な気持ちで投資を始めてしまうと、きっと、途中で迷いが生じたり、ちょっと損失が出たときに辞めてしまうでしょう。
NISAを成功するために、特別な投資のテクニックや知識は不要です。
株価チャートなんて読めなくても全然問題ありません。
でも、NISAで長期投資をするにあたり、心構えは必要です。
「NISAを始める心構えって?」
「NISAで成功する秘訣は?」
こういった疑問に答えていきます。
本シリーズの対象者
- 資産運用(投資)をしたことが無い方
- 資産運用(投資)に興味があるけど、何から手を付けたら良いのかわからない方
シリーズの一番最初の記事 から順に読んでもらえれば、投資を始めるのに必要な知識が身につくと思います。
NISAを始める前の心構え
本記事のテーマは、ずばり、NISAを始める前の心構え、です。
第1話 と第2話 では、投資をする消極的理由と積極的理由を説明しました。
第3話 では、NISA口座について説明しました。
忘れてしまったら戻って復習してね
さっそくNISA口座を開設して、沢山儲けるぞ-!って前のめりになっていませんか?
もしくは、投資なんてして本当にだいじょうぶなのかなぁ、大損しないかなぁって不安になっていませんか?
そういった方に、NISAで投資を始める前に、ココがどうしてもお話ししておきたいことがあります。
それは、NISAの十戒 byココ です。
投資を始める前にこの十戒を見ても、ピンとこないところもあるかと思います。
でも、投資をやっている人は、この十戒のうちのいくつかは、なるほど、と思って頂けると思います。
今はあまりよくわからなくても、NISAで投資をはじめてから何か迷った時に、この十戒を思い出して頂けたら嬉しいです。
ココ的NISA十戒
一、投資は余裕資金で
唐突ですが、投資って何でしょう?
投資とは、資産を生み出すために、お金を投入することです。
例えば会社なら、事業運営に資金を投入します(事業投資)。
工場の場合は、製造設備に資金を投入します(設備投資)。
この時、会社は有り金すべて投入しませんよね。
当面の間、会社運営ができるお金を確保したうえで、それ以外の余力資金で投資をします。
個人の投資も同じです。将来資産になるものに、あなたのお金を投入します。
その時、決して普段の生活資金を投入してはいけません。当面使う予定のない余裕資金で投資しましょう。
ニ、はじめは小額から
始めて投資をする人は、少額から初めてみましょう。いきなり貯金の大半を使って投資をしないようにしましょう。
毎月、3千円とか5千円ぐらいから始めてみましょう。
慣れてきてから、徐々に金額を増やしていけばいいです。
慌てなくても、市場は逃げも隠れもしません。
ココがはじめて積立て投資をした時は5000円/月
三、投資よりもまず節約を
これはとても大事なことです。投資で得られる100円も、節約でセーブできる100円も価値は同じです。
しかも、投資はリスクがありますが、節約はノーリスクです。
世の中で成功している投資家は、意外と慎ましい生活をしています。
かと言って、なんでもかんでも我慢する必要はありません。自分にとって価値があると思うものには、お金を使いましょう。
ココは旅行もするし、食材にはお金をかけます
四、長期投資
個人投資家にとって、最大の武器は何か分かりますか?
それは時間です。
機関投資家(金融機関や保険会社など)は、決算毎に結果を出さなければなりません。そのために、頻繁に売買します。
でも、個人投資家はそんな必要はありません。投資のプロの機関投資家とは同じ土俵には立たず、時間を武器に、ゆっくりと資産形成していけばいいのです。
途中で投資をやめたりせず、とにかく、ひたすら長く続けることです。
これは、アメリカのS&P500のチャートです。S&P500とは、超ざっくり説明すると、アメリカ版の日経平均みたいなもの、ぐらいの理解で十分です。
これまで、様々な不景気の波が押し寄せてきました。不景気が来ることは避けられないですが、長期で見たら右肩上がりなのは明白ですよね。
個人投資家は、この大きな流れに身を寄せるのが、投資で成功する秘訣です。
これだけ騒がれているコロナショックですら、グラフで見ると微々たる下落で、既に回復済です。
このように、適切な投資商品を選択していれば、短期的に損をすることがあっても、長期で損をすることが逆に難しいことは資本主義の歴史が証明しています。
五、ルールを決めよう
投資をする場合、ルールを決めておくのが良いでしょう。
例えば、毎月1万円、10日に投資信託の〇〇を購入する
というようなルールです。
無理のないルールにしよう
六、ルールを守ろう
ルールは、守ってなんぼです。決めたルールを守るための強力な便利ツールがあります。
それがつみたてNISAです。つみたてNISAなら、一度ルールを設定してしまえば、あとは自動でルールに従って投資をしてくれます。
ニュース等で株が下った、株が上がったということは全く気にする必要はありません。
淡々とルールに従ってつみたて投資を行いましょう。
これは、投資初心者でも出来て、なおかつ強力な投資手法です。
興味がある方は”ドルコスト平均法”でググってね
七、情報におぼれない
ネットでは、いろんな投資情報が氾濫していますが、まどわされないように。
つみたてNISAをやってみて、それが軌道に乗りまだ余裕があれば、新しいものに手を出しても遅くはありません。
八、他人と競わない
ネットでは素晴らしい投資成績を上げている方がいます。気にしない、っていうのは無理だと思います。
「よーし、わたしも負けないぞ!」とか、「私も出遅れるわけにはいかない!」といった感情が湧くのは普通です。ココだって他人の事は気になります(笑)
でも、投資に関しては、他人の手法のうわべだけ真似しても、ろくなことはありません。
他人の投資手法や成績は、参考程度にほどほどに。
投資は他人と勝ち負けを競うものではありません。自分の資産を形成することが目的です。
九、暴落してもあわてて売らない
景気には波があります。長らく投資をしていると、どうしても資産が減ってしまう時期がきます。
コロナショックのように、株価が大暴落する時もあります。そのような時がきても、決してあわてて手持ちの投資商品を売らないようにしましょう。
終わらない不景気はありません。暴落して不安になった時は、上の「四」を思い出してください。
下のチャートは、上の「四」で示したS&P500のコロナショック後の状況です。暴落しても、ちゃんと回復しています。
つみたて投資を始めたら、日々の値動きにとらわれることなく、淡々とつみたてていきましょう。
十、投資していることを忘れる
投資しているのに、投資をしていることを忘れるってどういうこと!? って思いますよね。
もちろん実際に忘れることは出来ないと思います。
お伝えしたいことは、日々の生活の中で、投資のことを考えたりする時間をあまり割く必要は無いってことです。
そんなこと言ったって、投資にしっかりと向き合っていないと、大損するんじゃない? って思うかもしれません。
しかし、現実はそうではないのです。
興味深いツイートがありました。これがすべてを物語っています。
さすがに亡くなるわけにはいかないので(笑)、できることは極力投資のことを忘れることです。
今日ノリで行った投資セミナーで一番ためになった資料。 pic.twitter.com/5ZNUUwcwGP
— あさこ (@nafco355) January 18, 2020
せっかくの人生、
投資に掛ける時間は最小限にして、
趣味や家族や友達との時間を有意義に過ごしましょう
結果的にそれが投資パフォーマンスの向上に繋がるでしょう
以上が、ココ的NISA十戒でした。
いかがでしたでしょうか? NISAを始めたら、折に触れて思い出してもらえると嬉しいです。
次回は、NISAを口座の開設についてです。
ココのオススメするNISA口座を紹介します。
おたのしみに~
本記事のポイント
最後に本記事のポイントのまとめです。
ココ的NISA十戒
一、投資は余裕資金で
ニ、はじめは小額から
三、投資よりもまず節約を
四、長期投資
五、ルールを決めよう
六、ルールを守ろう
八、他人と戦わない
九、暴落してもあわてて売らない
十、投資していることを忘れる