アラフィフ主婦のFXトラリピ 2020年3月度実績を公開!
コロナショックで含み損がワースト記録を更新
本記事では、ココの3月度のトラリピ実績を公開します。
結論から言うと、月間確定利益は過去最高でしたが、含み損もワースト記録を更新しました。でもココのトラリピ設定はリーマン級の暴落がきても耐えられるぐらいの低リスク設定にしているので、追加資金を投入しなくてもロスカットされる心配はありませんでした。
含み損が多いのは気分が良いものではありませんが、トラリピは引き続き継続していきたいと思います。
トラリピとは、FXの自動売買手法です。
一度取引ルールを設定してしまえば、設定したルールに従って24時間、自動でココの代わりにトレードしてくれます。
CAD/JPY 資金100万円
NZD/USD 資金100万円
EUR/JPY 資金120万円
AUD/JPY 資金50万円
AUD/USD 資金100万円
ココはこの5通貨ペアを口座に570万円投入し運用しています。
ロスカットされないようにかなりリスクを抑えた設定にしています。
・分散投資
・低レバレッジ運用
・長期投資
・欲張らない
ココは基本的に毎週日曜日にトラリピ口座をチェックし、トラリピの週次実績を毎週日曜日に tweetしています。
本記事は、2020年3月度のトラリピ実績を公開します。
集計期間は、2020/3/1~2020/4/5です。
2020年3月度のトラリピ運用実績
全通貨ペアのトータル3月度の実績は以下の通りでした。
確定利益: 68,314円
累計確定利益:274,500円
評価損益: -734,183円
ココが運用しているトラリピ3月度分の実績を表にすると以下の通りです。
ココがトラリピを始めてから63週目になりました。
今月の確定利益は68,314円
先月比+53,379円でした。
ココの設定の場合、普段は確定利益は1万円前後でした。それが今月はその6~7倍でした。しかし、3月末時点の評価損益(含み損)は-734,183円でした。これは先月度末よりも約41万円も増えてしまいました。
(´・ω・`)ショボーン
トラリピの含み損はその仕組み上、避けられないものです。なぜなら、含み損が将来の利益に変わることを期待した手法だからです。
下図は稼働開始後から3月度末までの各通貨ペアの月間推移グラフです。
トータル確定利益は右肩上がりで、今月ニョキっと伸びました。その一方で、含み損は過去最高(最悪)を更新してしました。
3月末時点の含み損は約マイナス73万円でしたが、3月19日前後が含み損が最大でした。その時の口座状況のスクショはこちらです。
含み損マイナス110万円
3月末時点ではいくらか戻っていますが、COVID-19の状況や各国の経済状況のよっては今後更に悪くなるかもしれません。
トラリピの特徴として含み損をかかえるのは避けられないということは、頭ではわかっています。
またロスカットされないように、十分広いレンジ設定とすることも頭ではわかっており、実際にそのように設定していました。
しかし実際に暴落が生じると、いつもとは違う自分であることがわかりました。
というのは、普段は週末にしか確認しない口座状況を、暴落の週は一日何回も確認していたからです。
暴落によって含み損が増えたとは言え、レバレッジはたかだか1.5倍程度で、証拠金維持率も1,500%以上の状況でしたので、幸い、ロスカットされる心配はなかったのです。
それでも、心穏やかではなかったので、これがもし証拠金維持率に余裕がなかったら、完全にパニクっていたと思います。
暴落を体験してトラリピをやっていてよかったと思うこと3つ
ここでは、コロナショックを経験してみて、トラリピをやっていて良かったと感じたことを述べます。
1.ロスカットラインが予めわかるので暴落時も心配不要
ココの場合、稼働時に十分広いレンジを想定し、さらにレンジをはみ出てもすぐロスカットされないように、レンジより外側に強制ロスカットされてしまうレートがくるように設定していました。
個別の通貨ペアの詳細の考察は後述しますが、一部の通貨ペアは実際にレンジアウトしてしまいました。それでも十分な余裕をもった設定にしていたので、3/19の大底の時点でも、証拠金維持率は1,589%(レバレッジ1.58倍)と、ロスカットされる心配はまったくありませんでした。
Twitterを眺めていると、3/19前後に、強制ロスカットされてしまった方、自分から敢えてロスカットする方、追加資金を投入した方、一部のトラリピ稼働を止めてしまった方がいたようです。
ココも、もし証拠金維持率に余裕がなかったら、きっとパニックになっていたと思います。でも、低リスク設定で稼働させていたおかげで、追加資金の投入の必要性もなかったです。
含み損は過去最悪を更新してしまいましたが、これはあくまで一時的な損失であり、確定損失ではありません。通貨ペアがレンジ相場を形成している限りは、今回のような一時的なトレンド形成による含み損は解消され、それが利益に変わります。
トラリピで大事なのは、
レンジ形成している通貨ペアを選ぶこと
絶対にロスカットされないようにすること
であることを再認識できました。
2.自動売買なので取引に感情が入る余地がない
FXや株の取引に、感情が入らないようにするというのは重要です。
暴落時は、通貨レートが大きく動くのでトラリピはガンガン約定されます。もし自分で裁量取引していた場合は、恐怖で取引できないと思います。
その点トラリピは自動売買なので、人間の感情が入ること無く、また昼夜を問わず取引してくれるので人間の感情によるミスが入り込む余地がありません。
3.◯◯ショック時にトラリピの確定利益は爆益になる
ココはトラリピ以外にも、株もやっています。正確には投資信託やETFを買っています。コロナショックで基準価格が大幅に下落しているので、保有資産は含み損の状況です。
一方で、トラリピは今月が過去最高の確定利益となりました。
もちろん、含み損も過去最高となり、今すぐすべてのトラリピをやめた場合の現実利益(確定利益+含み損の合計)は大きくマイナスです。でもココは今すぐトラリピをやめるつもりはありません。
上述したように、通貨ペアがレンジ形成している限りは、含み損はいつかは利益に変わります。
過去を振り返っても、◯◯ショックと呼ばれるような時には、軒並みトラリピの確定利益は一時的に増加する傾向があります。
ですので、ココ的には、毎月◯◯ショックが来てくれてもいいぐらいです。
低リスク設定にさえしておけば、◯◯ショックはむしろボーナス
続いて、3月度末の口座状況です。
3月度末時点の実質レバレッジは1.41倍、証拠金維持率は1,784%でした。
証拠金維持率は、先月度末の2,472%から1,784%に下がりました。
実質レバレッジは、先月度末の1.02倍から1.41倍に上がりました。
ポジションが増えて含み損も増えたため、証拠金維持率は下がりました。とは言え、ココのトラリピ設定はかなりリスクを抑えた設定となっているので、まだレバレッジは1.41倍です。これは全く心配ないレベルです。
3/19よりは少し持ち直しています
稼働開始時に、もし仮に全ての通貨ペアの設定が約定した場合でも、その時の実効レバレッジは3.69倍、証拠金維持率は677%となるような低リスク設定にしています。
一つの目安として、万が一リーマンショック級の暴落が来ても耐えられるような設定としました。
加えて、これまでに確定した利益は今のところ再投資していません(複利運用していない)。なので実際にはさらに強制ロスカットラインは下がっています。
低リスクだけど、利益率が低いのがネックだね
念のため補足しますが、レバレッジや証拠金維持率の実績を当ブログに公開していますが、これらの値そのものでリスク管理をしていません。
トラリピ稼働開始前に、各通貨ペアの為替レートがどこまで強制ロスカットされずに耐えられるかでリスクを管理しています。
そうすることで、いったん稼働させてしまえば、日々の値動きに一喜一憂しなくて済みます。
ココが思う、トラリピのようなレンジ固定型のリピート系FXが、ループイフダンのような 為替レート追従型のリピート系FXと比較して優れていると思うところは強制ロスカットされる為替レートを稼働前に算出できるということです。
このように、トラリピはリスク管理が容易ですが、利益については為替の値動き次第なので、ココは管理することはできません。
利益はコントロールできない以上、とにかくロスカットされないように淡々と稼働させ続けるのがトラリピだと思ってます。
各通貨ペアの状況
次に各通貨ペア毎の状況です。
まずは、全通貨ペアの週次実績グラフを示します。
今まで地べたを這っていたAUD/USD(赤色)が、見えるレベルになってきたのが地味に嬉しいです。
トラリピCAD/JPY
ココのトラリピCAD/JPYペアの稼働後の週次推移です。
CAD/JPYペアのトラリピは、稼働後から順調に安定して利益を出してくれて、トラリピ向きの通貨ペアだと思います。しかし、3月はかなり含み損が増えました。含み損はワースト更新中です。それでも確定利益を積み上げてくれているのはさすがトラリピ学園の優等生です。
CAD/JPYの月足チャートとココのトラリピ設定です。
ココのトラリピCAD/JPYは、ハーフ&ハーフ設定ではなく、買いトラリピのみ稼働させています。
チャートで見ると、3月末時点の為替レートは76円台をつけ、かなり円高が進みました。
でもレンジ下限は69.8円で設定していて、さらに稼働開始時の想定ロスカットラインは、62.17円なので、まったく心配ないです。
CAD/JPYの買いトラリピは、3月末時点ではスワップも1円/1万通貨と、かろうじてマイナスではないので、ポジションをたくさん抱えていても日々のマイナススワップボディーブローを受けないのもいいところです。
ココのCAD/JPYのトラリピ設定の詳細はコチラ
トラリピNZD/USD
ココのトラリピNZD/USDペアの稼働後の推移です。
含み損絶賛拡大中...
同じ含み損を拡大中のCAD/JPYとの違いは、確定利益は増えていないところです。
NZD/USDは、ドルストレートペアなので、クロス円ペアと合わせて稼働させることで、通貨ペア分散によるロスカットリスク低減をねらったものです。
しかし残念ながらNZD/USDは、現時点ではリスク分散どころか足を引っ張っている通貨ペアです・・・
足を引っ張っている理由は2つ。年初からのダウントレンドであることと、マイナススワップです。
長い期間で見ればレンジ形成していても、短期ではトレンドが現れるのは為替の常です。ですので、トラリピをやる以上、このダウントレンドは享受しなければなりません。
現在NZD/USDの買いトラリピのマイナススワップが、3月末時点で-65円~-67円/日/1万通貨です。
トラリピのライバルであるトライオートFXのスワップポイントは、トラリピの半分以下なので、大きなディスアドバンテージです。
NZD/USDの月足チャートとココのトラリピ設定です。
NZD/USDチャートを見ると、NZD/USDのレートは、2020/3末時点で0.58USD付近です。
買いレンジの下限は0.6USDなので、レンジアウトしています。
低リスクを謳っていながら恥ずかしい・・・
設定時の記事 をあらためて見直して見ると、下限をリーマンショック後の0.494USDで一旦検討しながらも、最終的に0.6USDとしています。この時の儲けに目がくらんだ自分が恥ずかしいです。ここは大反省するところです。
かろうじて救いがあるのは、設定時のロスカットラインは0.494USDにしていたので、まだまだ現在のレート付近では強制ロスカットされるという心配はないことです。
本来ならレンジを下側に広げるべく資金投入するところですが、ココは今回放置します。
理由は、上述の通り、マイナススワップが醜いからです。直近の上げ下げによる利益確定が得られないのは機会損失ですが我慢します。
本音を言うと、マイナススワップの醜いこのNZD/USDペアは辞めてしまいたいとも思うのですが、長期でレンジ形成している通貨ペアであり、ココのトラリピポートフォリオ上では、貴重なドルストレートペアです。
なので、ここは我慢して保有しつづけることにします。
レンジ内にカモーン
ココNZD/USDのトラリピ設定の詳細はコチラ
トラリピEUR/JPY
ココのトラリピEUR/JPYペアの稼働後の推移です。
為替レートが、ちょうどココが設定したハーフ&ハーフ付近でウロウロしていたので、ほぼ含み損なしに利益を出してくれていたという、ありがたい通貨ペアです。
EUR/JPYペアはココのトラリピにおける超優等生ペアです。
しかし、ユーロが弱含みする中で、EUR/JPYは買いトラリピゾーンに入ってしまいました。
ココは、12/22に買いトラリピを解除し、ハーフ&ハーフ設定をやめて、売りトラリピのみを引き続き稼働させることに変更済みです。
理由は、買いポジションを持った時のスワップポイントがあまりにも悪いからです。
3月末時点、トラリピでのEUR/JPYの買いポジションのスワップポイントは、-75円/日/1万通貨でした。
これではさすがに買いトラリピを稼働させるのは躊躇してしまいます。
せめて同業と同じレベルにして!
ちなみに、マネーマートナーズ(nano)のスワップポイントは、-30円とトラリピの半分以下です。なのでトラリピと同設定でハーフ&ハーフ半自動トラリピをやっています。
スプレッドやスワップを含む取引手数料の観点からの理想は、手数料の安いFX業者で手動トラリピがベストだと思います。でもココは日常の為替チェックは面倒くさいのと、注文時に入力ミスしてしまうリスクを勘案し、EUR/JPYは、マネパの半自動トラリピを選びました。
ナマケモノのアラフィフです
トラリピとの比較記事はこちら
EUR/JPYの月足チャートとココのトラリピ設定です。
EUR/JPYのチャートを見ると、EUR/JPYのレートは3月末時点で117円台です。はやく120円以上になって売りトラリピゾーンに入ってきてほしいところです。
ココのEUR/JPYのトラリピの初期設定の記事はコチラ
トラリピAUD/JPY
ココのトラリピAUD/JPYペアの稼働後の推移です。
ココのトラリピAUD/JPYは、他の通貨ペアと同様に含み損絶賛拡大中です。
AUD/JPYは、CAD/JPYと同様に含み損を拡大していますが、CAD/JPYと異なり確定利益の伸びがありません。
これはココの設定が甘かったため、買いトラリピレンジをはみ出してしまったためです。
設定時の記事 をあらためて見直して見ると、下限をリーマンショック後の55円で一旦検討しながらも、ボラティリティの減少を理由に最終的に68円に切り上げています。
トラリピには不要であり、そもそもやってはいけない、為替の値動きの予想を、設定時にやってしまっています。そのせいで、低リスク設定を謳い文句にしているにもかかわらず、あっさりとレンジアウトしてしまいました。恥ずかしい限りです。大反省しなくては。
穴があったら入りたい・・・
ただ、救いだったのは、ロスカットラインを57円になるように設定していため、レンジアウトしてもロスカットされる心配は無かったです。
なおAUD/JPYは60円台まで下げた後、執筆時点では68円まで戻してきています。
しかし、レンジアウト中であるため、このリバウンドによる利益をすべて機会損失してしまっています。そのため確定利益に結びついていません。
つづいて、AUD/JPYの月足チャートとココのトラリピ設定です。
前述したように、3月末時点でレンジアウトしてしまっています。
AUD/JPYは買いレンジ下限を広げるテコ入れをしないと、しばらく機会損失状態が続くかもしれません。
ココのAUD/JPYのトラリピ設定詳細はコチラ
そしてAUD/JPYの利益幅変更の記事はコチラ
トラリピAUD/USD
ココのトラリピAUD/USDペアの稼働後の推移です。
コチラも含み損絶賛拡大中...
なのですが、NZD/USDやAUD/JPYと異なり、確定利益は伸びています。これは、後述するようにダウントレンド中ながらボラティリティが高かったため、これまでよりも頻繁に約定したためです。
3月のトラリピでのAUD/USDの買いポジションのスワップポイントは、-80円~-77円/日/1万通貨ですので、かなり大きなマイナススワップが日々のしかかります。
しかし、さすがにこれだけ相場が動けば、この大きなマイナススワップを上回る利益を出してくれました。
いつもこれぐらい動いてくれていいんやで
AUD/USDの月足チャートとココのトラリピ設定です。
AUD/USDのレートは3月末時点で0.6USD付近でした。
下落基調が続いていますが、買いレンジの下限は0.477USDとまだまだ買いレンジのレンジ中央付近です。更に、稼働開始時の想定ロスカットラインは0.408USDなので、現在のレート付近では全く心配ないレベルです。
AUD/USDは、NZD/USDやAUD/JPYとは異なり、十分広いレンジ設定をしていたので、こういったクラッシュ相場でも、レンジアウトすることなく、確定利益を積み上げてくれました。
ここでも、トラリピはできるだけ広いレンジ幅で稼働させることが重要であることを再認識しました。
ココのAUD/USDのトラリピ設定の詳細はコチラ
AUD/USDの利益幅変更の記事です。
トラリピ各通貨ペアの設定と今後の戦略
トラリピ各通貨ペアの設定
トラリピの各通貨ペアの設定内容とその設定根拠は以下のリンクから確認できます。
トラリピ今後の戦略
コロナショックの最初の波のピークは3/19だったようです。大きな含み損を抱えてしまうことになってしまい、一部の通貨ペアはレンジアウトしてしまいましたが、それでも追加資金を投入する必要もなく、慌てる必要もなかったのは、低リスク設定にしていたおかげです。
COVID-19の先行きが読めないので、安心することはできませんが、あの為替クラッシュに余裕で耐えられる設定だったことは、自信がつきました。
反省点としては、NZD/USDとAUD/JPYをレンジアウトさせてしまったことです。せっかく通貨分散しているのに、これでは意味がありません。
ロスカットポイントはレンジよりも更に外になるように設定しているので、ロスカットされる心配はないですが、今後レンジを広げるかどうか考えます。
ところで、ココはFX以外にも、NISA口座で投資信託やETFの投資運用をしています。
以上、ココのトラリピ3月度の実績でした。
大勝ちを狙わず、退場しないことを優先
そのために、
・分散投資(通貨分散)
・低リスク運用(欲張らない)
ことを心がけています。