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【企業年金】確定給付年金(DB)と確定拠出年金(DC)の違いをわかりやすく解説!

企業年金】確定給付年金(DB)と確定拠出年金(DC)の違いをわかりやすく解説!のタイトル図

 

【企業年金】確定給付と確定拠出の違いをわかりやすく解説!

 

ココ夫は、2015年から企業型確定拠出年金(以下、企業型DC)で資産運用、マッチング拠出もしています。
本記事では、企業型年金の確定給付年金(DB)と確定拠出年金(DC)の違いを解説します。

これを読めば、企業型確定拠出年金の運用のヒントになること間違いなし!

 

そもそも、企業年金って何?って方はまずこちらの記事をどーぞ!

 

企業年金制度とは

年金のおさらいからはじめます。

年金は、公的年金と私的年金の大きく2つに分類できます。
公的年金は、国民年金、厚生年金の2つがあります。
よく、年金は3階建ての家に例えられますが、国民年金が1階部分(全国民が加入)、厚生年金(会社員や公務員が加入)が2階分です。

本記事で解説する企業年金は、3階部分に相当します。
3階部分は公的なものではなく、会社員のための私的年金制度です。
そして企業年金は、確定給付年金(DB)と確定拠出年金(DC)と呼ばれる2種類があります。

DBとDCの割合図

 

確定給付年金(DB)、確定拠出年金(DC)って何?

企業年金のDBとDCの違いを以下の図で説明します。

DBとDCの違い説明図

 

確定給付年金(DB)は、投資資金の用意も投資運用も会社がぜーんぶやってくれます。

一方、確定拠出年金(DC)は、投資資金は会社が出してくれますが、運用は従業員(あなた)がおこないます。
なので、運用成績の悪い人と良い人では、貰える年金に差がつきます。

 

退職金はあなたの投資力にかかっている!

 

ご自分の会社の企業年金の確定給付年金(DB)、確定拠出年金(DC)の割合を確認してみましょう

企業年金制度は、これまで説明してきた通り、DBとDCの2種類があります。でも、実態はちょっとややこしいことになっています。
というのは、会社によって、確定拠出年金(DC)を100%採用している会社もあれば、確定給付年金(DB)をメインとしている会社もあり、DBとDCの割合は会社によって様々だからです。

下図は、その例を示したものです。(a)~(e)のように、企業年金のDBとDCの割合は様々です。なお、ココ夫の会社は、(d)に相当します。

 

DBとDCの割合図

 

DBは給付額が確定している、つまり将来貰える額が保証されています

DCは、将来貰える額は不確定、つまりリスクがあります。

なお、ここでいう「リスク」とは、「危険」という意味ではありません。
投資の世界の「リスク」とは、「振れ幅」のことです。投資なので、資産が増える場合も、減ってしまう場合もあります。
この、資産の「増え方」もしくは「減り方」の振れ幅の大きさが「リスク」です。

 

数学で習った標準偏差だね

 

大事なことは、このDBとDCの割合に応じて、DCのリスクを管理しなければならないということです。

DBは、将来貰える額は保証(固定)されているので、増えたり減ったりしません。よってリスクゼロ、一方、DCは、運用によって、拠出したお金より増えたり減ったりするので、リスクがあります。
よって、DBとDCの割合によって、妥当なリスクは変わってくるということです。なので、DCの商品を選ぶ時にはその商品のリスクをちゃんと理解しておく必要があります

具体的には、DBの割合が高いほど、DCの方で、よりリスクの高い商品を選べる可能性は高くなります。なぜなら、DBは基本的に元本割れが無いからです。

そして、リスクを考える場合は、DBとDCの割合だけでなく、ご自身とご家族の年齢や構成、年金以外の預貯金や投資、ローンなどの資産状況なども加味して、どこまでリスクを取れるのか考えてみましょう。

企業型確定拠出年金(DC)で選ぶことのできる商品は、企業にもよりますが、一般的に以下に分類されます。

  • 元本保証型の定期預金&保険
  • 国内債券型
  • 外国債券型
  • 国内株式型
  • 外国株式型
  • バランス型

一般的に、株式型は債権型よりもリスクは大きくなります。バランス型は、リスクを低減するために、株式と債券をバランスよく保有するというものです。

DCの割合が高い場合は、リスクが比較的大きな株式型の商品と、リスクの比較的小さな債券型の商品や、元本保証型の商品をうまく組み合わせることで、リスクを許容範囲にコントロールする手法が有効です。

 

ココの夫の企業DCの場合は、DBの割合がかなり大きいので、DC部分はリスクを取れると判断し、今のところ、外国株式型100%で運用しています。

 

以上、確定給付年金(DB)と確定拠出年金(DC)について解説しました。

皆さんお勤めの企業は、DB?それともDCですか?、そして、ミックスの場合はその割合を把握していますか?

DCの場合は、どんな商品を選んでいるのか、ちゃんと把握しておきましょうね。

 

読者の皆様が年金運用に成功して、
豊かな老後を迎えることができますように

 

説明の上手な投資のプロ(山崎元さん)と、説明の上手なインデックス投資ブロガー(水瀬ケンイチさん)の共著。当然わかりやすい。投資手法にあれこれ手を出して迷ったら、頭の整理として読んでみるのも良いです。

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