利回りは約8%だけど、今月はマイナス!
ココ夫は、2015年から企業型確定拠出年金(以下、企業型DC)で資産運用、マッチング拠出もしています。
本記事では、アラフィフココの夫の、2020年9月度の企業型DCの実績を公開します。
投資はあくまで自己判断でお願いします。
- 2020年9月度 企業型確定拠出年金実績
- 企業型確定拠出年金の保有商品
- MSCI KOKUSAI指数
- なぜ、みずほ信託外株インデックスS選んだのか
- MSCI KOKUSAI指数をベンチマークとする金融商品の選び方
2020年9月度 企業型確定拠出年金実績
こちらがココ夫の2020年9月末時点の企業型確定拠出年金の実績です。
利回り+7.79%とは、加入来の年利換算利回りのことです。以下で詳しく説明します。
緑の◯は実は円グラフ
外国株式型100%です!
2020年企業型確定拠出年金運用実績
こちらが2020年2月から9月までの推移です。
そして、上の表をグラフにすると以下のようになります。
先月より利回り1.38%ダウン!
評価額は14.6万円ダウン!
2020年3月のコロナショックからここまで順調に回復してきましたが、9月は小休止といったところです。加入来の利回りは+7.79%と決して悪い数字ではありませんが、先月の9.17%から1.38%ダウンしてしまいました。
1.38%ダウンと言うとあまり大したこと無いように聞こえますが、評価額でいうと、14.6万円もこの1ヶ月で減ってしまったということです。
ですが、これまでの拠出額に対しては、まだプラス83万円となっているので慌てる必要はなさそうです。
確定拠出年金は長い目で見よう
利回りを見てみると、過去1年の利回りが12.28%と、いくらリスク大きめの外国株式型とはいえ、出来すぎの結果でした。ですので、この程度の調整が入るのは不思議ではありません。
むしろこの半年ぐらいの強い回復が異常でした
企業型確定拠出年金の保有商品
保有商品は、冒頭に述べたとおり外国株式型1本だけです。
外国型株式 みずほ信託外株インデックスS
ココ夫の企業型確定拠出年金の保有商品は、みずほ信託外株インデックスS です。
この商品の割合が100%で、複数商品に分散していません。理由は後ほど。
このファンドは、MSCI-KOKUSAI指数との連動を目指すものです。
MSCI KOKUSAI指数って??
MSCI KOKUSAI指数の説明やみずほ信託外株インデックスSの説明は、過去記事とほぼ同じ内容です。始めてご覧いただく方や、興味ある方はどうぞ!
て、て、手抜きじゃないんだから!
MSCI KOKUSAI指数
MSCI KOKUSAIの株価指数を作っている会社は、MSCI Inc.(Morgan Stanley Capital International)、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル社で、アメリカのニューヨークに本拠を置く、金融サービス企業です。
この会社は、株価指数の算出や、ポートフォリオ分析など幅広いサービスを提供しています。
MSCI Inc.が作ったMSCI-KOKUSAI指数とは、日本を除いた先進国株式の動向を表す、代表的な株価指数のことです。
KOKUSAI(コクサイ)ってローマ字になっていることからもわかるように、この指数は日本の投資家のための指数です。
漢字だと"国債"ではなく"国際"だね。紛らわしい。
MSCI-KOKUSAI指数は、日本を除く先進国22カ国に上場する大・中型株を対象にしたインデックスで、市場の約85%をカバーしています。
MSCIが算出した指数をベンチマークとしているETFや投資信託はいくつかあります。ココ夫の企業型確定拠出年金の保有商品である、みずほ信託外株インデックスSもその一つです。
MSCI-KOKUSAI指数の国別の構成比は、市場規模の大きい米国がダントツトップの約72%を占め、英国、フランス、スイスが続きます。
セクターは、IT、ヘルスケア、金融でほぼ半分を占めます。
先進国に広く分散とはいっても、実際には7割アメリカに偏重しているね
そして、アップル、マイクロソフト、アマゾン、フェイスブック、アルファベット(グーグルの親会社)ジョンソン&ジョンソン、ビザなど、名だたる企業が組み入れ上位銘柄となっています。
Top10のうち9社がアメリカ企業!
下のチャートはMSCI社のサイトから抜粋したものです。コロナショックの影響はあったけど、長期で右肩上がりの傾向です(濃い青色がMSCI-KOKUSAI)。
MSCI-KOKUSAI指数は多くの投資信託がベンチマークとして採用しています。長期右肩上がりの指数なので、長期保有が前提のNISA、企業型DCやiDeCoとの相性が良いと言えます。
なぜ、みずほ信託外株インデックスS選んだのか
はっきり言って、ココ夫の会社の企業型確定拠出年金で選ぶことのできる商品は、あまりいいものがありません。
- 元本保証型の定期預金&保険
- 国内債券型
- 外国債券型
- 国内株式型
- 外国株式型
- バランス型
と、一通りのラインナップが揃っていますが、その中身がひどい。
あまり具体的にはさらせませんが、適用利率0.002%の元本保証型定期預金や、適用利率0.01%の元本保証型保険が充実しています(笑)。
定期預金利率は楽天銀行(マネーブリッジ適用後)の税引き後に負けてるよ
以下の図は、元本保証型以外の商品の実績を比較したグラフです。5年前の基準価格を基準(100%)とし、その後の推移を比較しました。
各商品の最後の[カッコ]内の数字は、信託手数料(執筆時)です。
この通り、現在保有率100%のみずほ信託外株インデックスSが、ダントツの成績です。信託手数料も2番目の安さです。
外国株式型は、これ以外に1つだけ選択でき、新興国が対象の、DIAM新興国株式インデックスがあります。しかし、信託手数料が高い上に、ボラティリティが大きいです。
よって、現時点では、みずほ信託外株インデックスS以外に、魅力的な商品がありません。
野村のマイバランスは、株/債権、国内/海外の攻守のバランスが取れていて、この中では悪くない商品だと思います。ココ夫の退職が見えてきた時には、少しづつ、この商品の割合を増やしていく(アセットアロケーション)のは、出口戦略の1つとして検討の余地はありそうです。
でも、ココ夫の起業DCは、しばらく守りに入らず、リスクをとって、みずほ信託外株インデックスS 100%で行く予定です。
MSCI KOKUSAI指数をベンチマークとする金融商品の選び方
上述のとおり、ココ夫はMSCI KOKUSAI指数をベンチマークとする、みずほ信託外株インデックスSに、全振りしています。
このMSCI KOKUSAI指数が、あまりに優秀な指数のため? 銀行や証券会社などの多くの金融機関が、MSCI KOKUSAI指数をベンチマークとする商品を販売しています。
ココ夫の企業型確定拠出年金は、商品が充実していないので、みずほ信託外株インデックスS以外に選択の余地はなかったのですが、もしiDeCo(個人型確定拠出年金)やNISAで、MSCI KOKUSAI指数をベンチマークとする金融商品を選びたい場合は、どこの金融機関を選ぶかをよく吟味して下さい。
ココ的におすすめなのは、MSCI KOKUSAI指数をベンチマークとする商品の中では一番良いと思っている、eMAXIS Slim先進国株式インデックスを取り扱っている金融機関です。
特に、iDeCoやNISAなどの税制優遇を受ける場合、良い商品を選ぶのと同じぐらい、金融機関の選択は重要です。
なぜなら、、、
あとから金融機関を変更するのはチョーめんどくさい(実体験あり)
金融機関を選んでしまえば、MSCI KOKUSAI指数をベンチマークとする以上、基本的な成績はどれも同じになります(厳密には、為替ヘッジの有無などによって成績は全く同じにはなりません)。
成績が同じになるなら、信託手数料が安く、純資産が多い商品を選ぶのが良いでしょう。
この点で、eMAXIS Slim先進国株式インデックスは、現時点でピカイチです。信託手数料はなんと0.1023%です(執筆時点)。
これと肩を並べるのは、ニッセイ外国株式インデックスです。信託手数料はeMAXIS Slim先進国株式インデックスと同じ0.1023%です(執筆時点)。純資産はどちらも1,000億円超えのモンスター級の人気商品なので、繰り上げ償還される心配はまずないでしょう。
これは甲乙つけがたい
これらと同じMSCI KOKUSAI指数をベンチマークとする、ココ夫が選択したみずほ信託外株インデックスSの信託手数料は、0.143%です(これでも企業型DCとして安く設定されている)。
いかにeMAXIS Slim先進国株式インデックスが、良心的な手数料を設定しているかわかるかと思います。
ココ夫の企業型確定拠出年金でも、このeMAXIS Slim先進国株式インデックスが選択できればよいのですが、残念ながらラインナップにありません。
eMAXIS Slim先進国株式インデックス
ココはつみたてNISAで毎月買ってるよ
つみたてNISAはを含む我が家のNISA口座実績はこちら↓
繰り返しになりますが、個人型のiDeCoの場合は、自分で金融機関を自由に選べるので、eMAXIS Slim先進国株式インデックスを取り扱っている金融機関を自分で選ぶことができます。
個人型(iDeCo)は自由度の高さが魅力です
個人型のiDeCoの金融機関で、ココのオススメは、楽天証券もしくはSBI証券です。ココは両方の証券口座を持っています。
いずれも、iDeCo口座のコストが最安で、商品の量・質ともに充実しています。もちろん、上述のeMAXIS Slim先進国株式インデックスも選べます。
口座開設は無料
口座開設は無料
iDeCoに興味があるけどNISAをまだやっていない人は、まずはNISAからやってみるのも良いかと思います。
両方とも税制優遇のメリットがありますが、NISAはいつでも売却して出金して現金化することが可能です。一方でiDeCoは、原則60歳以降に到達するまで引き出しできません。長期間お金が拘束されてしまうのはなかなかハードル高いです。
iDeCoやNISAの税制優遇制度を活用しまくるのが金持ちになる近道!
確定拠出年金(DC)制度の改正で変わる点
令和2年度年金改正法案成立で確定拠出年金制度の改正で変わる点
確定拠出年金(DC)に加入することができる年齢が引き上げられる
2020年5月より、加入可能な年齢は以下の通り引き上げられる。
- 変更前 65歳未満
- 変更後 70歳未満
(ただし、企業によって加入できる年齢等が異なる)
確定拠出年金(DC)の受給開始期間、確定給付企業年金(DB)の支給開始時期の選択肢を拡大
2022年4月から支給開始時期の選択肢が拡大される。
DCの受給開始時期
- 変更前 60歳~65歳までの間で選択可能
- 変更後 60歳~70歳までの間で選択可能
DBの支給開始時期
- 変更前 60歳~65歳までの間で設定
- 変更後 60歳~70歳までの間で設定
企業型DCに加入している人がiDeCoに加入しやすくなる
2022年10月から、以下の通り変更。
- 変更前 従業員規模100人以下
- 変更後 従業員規模300人以下
現在、企業型DCに加入している人は、iDeCoに加入するには各企業の労使の合意が必要でしたが、これが不要になり、原則加入できるようになる。
高齢期の長期化に対応できるようにするための制度変更だね